動物が大好きなのに、飼えなかった子ども時代
こんにちは、としよりっこ堂です。我が家の猫たちはみんな保護猫です。今いる5匹に、先代の3匹を合わせて8匹。このシリーズでは、1匹ずつの出会いと思い出をつづっていきます。
最初にご紹介するのは、私が人生で初めて迎えた猫、ジンです。
私は小さいころから、本当に動物が大好きでした。いつか動物を飼いたいと、ずっと願っていました。
けれど、父は動物が「普通に好き」くらい。母は、同じ空間にいるのも嫌がるほどの動物嫌いでした。母が嫌がる以上、許可が出るはずもありません。動物と暮らすことは、ずっと憧れのままでした。
そんな子ども時代の私の夢は、ムツゴロウ王国の職員になることでした。
ムツゴロウ王国とは? 「ムツゴロウさん」の愛称で親しまれた作家・動物研究家の畑正憲さんが、1972年に北海道の浜中町につくった「動物王国」のことです。たくさんの動物とスタッフが共に暮らし、1980年から20年以上続いたテレビ番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」で全国に知られるようになりました。動物と体当たりでふれあうムツゴロウさんの姿に、憧れた子どもは多かったと思います。ちなみにムツゴロウさんは福岡市の出身です。
ムツゴロウさんに憧れたまま、私は大人になりました。
デートの途中で出会った、小さな女の子
大人になった私は、今の主人と出会いました。主人は実家でも猫を飼っていた、いわば猫飼いの先輩です。
ある日のデート中、当時住んでいた福岡・天神の街を二人で歩いていると、保護団体の方々が猫の保護活動をしているところに出会いました。
そのとき、理由はうまく説明できないのですが、「この子が欲しい」と強く思ったんです。気づけば保護団体の方に声をかけていて、そのまま引き取らせていただくことになりました。
両手に収まるくらいの、もこもこの小さな体。声は小さいのに、一生懸命に力強く鳴いて、小さな手足でぐっと踏ん張っている。その姿に、私はすっかりメロメロになってしまいました。
それが、ジンとの出会いです。
「ジン」という名前に込めた2つの意味
名前は私が考えました。由来は2つあります。
1つめは、お酒です。当時の私はお酒にはまっていて、「猫の名前をお酒シリーズにしてみよう」と思いつきました。
2つめは、出会った場所です。私が住んでいた福岡の天神で保護した子なので、「てんじん」から「じん」。
お酒の「ジン」と、天神の「じん」。2つの意味を重ねて、ジンと名付けました。
迎えたその日に、動物病院へ
ジンを迎えてすぐ、動物病院に連れて行きました。病気がないかのチェックと、虫の駆除をしてもらうためです。
幸い病気はなく、元気な女の子でした。ただ、虫はたくさんいました。
今振り返ると、あのとき出会った方たちが本当に保護団体だったのか、少し疑問が残るところもあります。それでも、あの日ジンと出会えたことは、私の人生を変える出来事でした。
保護猫を迎えたら、まずは動物病院へ
ジンのときの経験から、これから保護猫を迎える方にお伝えしたいことがあります。それは、迎えたらできるだけ早く動物病院で診てもらうことです。
- 病気がないかのチェック
- ノミやお腹の虫などの確認と駆除
- 今後のワクチンや避妊手術の相談
元気そうに見えても、虫がいることは珍しくありません。先住の動物がいるご家庭では、なおさら早めの受診がおすすめです。
初めての猫との暮らし
こうして、私の初めての猫との暮らしが始まりました。
ずっと憧れていた、動物と一緒の毎日。ジンと過ごした日々の思い出は、数えきれないほどあります。
ジンは本当に賢い子でした。
東京への引っ越しと、ひとりぼっちの時間
その後、主人の東京への転勤が決まり、ジンも一緒に東京へ引っ越しました。
東京では私も主人も働きに出ていたため、ジンがひとりで過ごす時間がどんどん増えていきました。さみしかったのだと思います。ジンは粗相を繰り返すようになりました。
何か解決方法はないかとネットで調べていたとき、「子育てをさせるといいのでは」という書き込みを見つけました。
詳しく調べることもなく、「そうだ、子猫を迎えてジンに子育てさせてみよう」と思い立ちました。こうして、2匹目のラムを迎えることになります。
うそみたいな、本当の話
ラムを迎えてから、ジンの粗相はうそみたいにぴたりと止まりました。それから一度も失敗することはありませんでした。
「子育てをさせたから治った」という根拠があるわけではありません。あくまで我が家のジンに起きた、うそみたいな本当の話です。それでも、小さなラムの存在が、ジンのさみしさを埋めてくれたのかもしれないと思っています。
ただし、猫の粗相は、さみしさやストレスだけでなく、膀胱炎などの病気が原因のこともあります。急に粗相が増えたときは、まず動物病院で相談してみてください。
16歳の夏、虹の橋へ
ジンは16歳の夏に、虹の橋を渡りました。
両手に収まるほど小さかった子が、16年という長い時間をそばで過ごしてくれました。動物を飼うことを夢見ていた私に、猫と暮らす喜びを最初に教えてくれたのがジンです。
ジンとの日々があったから、今の我が家の猫たちとの暮らしがあり、シニアの子たちに寄り添いたいと考える、としよりっこ堂があります。
次回は、ジンが「子育て」をすることになった2匹目、ラムのお話です。
としよりっこ堂について
としよりっこ堂は、シニアのペットと暮らす方を応援するお店です。店主はJADP認定のペットケアアドバイザー®・ペットセラピスト®の資格を持ち、今もシニア猫と暮らしています。
「うちの子との思い出を誰かに聞いてほしい」「シニア期の暮らしについて相談したい」というときは、お話し相談室(30分1,500円)もご利用いただけます。ご予約・お問い合わせは公式LINEからお気軽にどうぞ。
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